◆閣僚(大臣)として不適切人物 ー文科相の馳浩と副相の義家
報せを受け、生徒の家に駆けつける二宮。すると、母親が現
場にいて二宮にすがりついてくるのだが、その後、いきなり
始まるのが、前述のシーンなのである。〈天井からぶら下が
るアキラに、充満する香りに酔いしれながら〉、つまり、二宮
センセイは教え子の首つり死体のそばで、息子の死に泣き崩
れる母親にいきなり濃厚キスをおっぱじめてしまったというわ
けだ。さらには、この後には肉体関係を結ぶ「事後」を感じさせ
る描写まであるのだ。教え子とは愛は無いのに同情結婚した
という義家本人、決して文部関係に登場できるような輩ではな
いことが窺い知れる。馳浩と義家耕介は、未来の子供たちを
受け入れる道を持ってないのだ。ーその7